「春・花」を詠む
今日は紛れもなく「花冷え」。 桜の花の咲くころに寒さが
戻って冷え込むこと、を言います。
さて、そこはさすが「粋人」の面々。見事に春を詠みました。
梅杏桜花爛漫桃林檎 詠み人 純
(うめあんずおうからんまんももりんご)
春だよと叫びたくなる昨日今日 ひろ子
万作の黄色い花が春を呼ぶ 邦夫
タンス開け春色不足悩む朝 恵美子
換気扇やっと磨いて春になる 千賀子
春風に髪も心も踊り出す 正文
野が匂うやっぱり春は活きがいい 依子
春の芽にスイッチオンの靴を履く 節子
春なのに涙をそそる事ばかり ふじ子
冬越菜私の分は鳥に聞く すみ江
坪庭をガーデニングに変える春 長茶
(千曲川柳会)