川柳　すいじんしゃ

―退屈な二つの顔の総裁選

　医者通い
　いくつもの病歴抱え医者通い
　とりあえず傘寿めざして医者通い
　カルテには健忘症と書いてない

　[一茶]秋の夜や祖師もかように石枕

  

文殊より姦し似合う三姉妹
ゴキブリと体重計が呼ぶ悲鳴
てこの原理知らずに生きた力持ち

想定外の上に浮かんでる列島

　　　　　　　　　　３０，９，１０　　淳  

記憶力良すぎる爺は嫌われる
金じゃないと言うがもちろん金はない
信じないことは疲れるものと知り
教育は保険か投資か迷う親

　　　　　　　　　　　３０，９，９　　淳  

―国中が悲鳴を上げた直下型

―長野県旗で応援します国技館

老人が句⑱
　忘れたという得意技ならまだ使う
　年寄りがポイ捨てされる近未来
　物忘れ多いが食事三度摂る

[一茶]秋の夜や隣をはじめ知らぬ人
  

子は親に貸せとは言わずくれと言う
いろいろな事情それぞれ顔のしわ
紆余曲折の中になかった致命傷

故意取るか無能取るかの偽雇用

　　　　　　　　　　　３０，９，８　　淳  

想定に失敗した想定外
印籠にはもうならない想定外
平成の次は薩長というつもりか
総理には言われたくない嘘つくな

　　　　　　　　　　　３０，９，７　　淳  

―根・鈍の二つ揃うが運が無い

　有識者の私に声は掛からない
　世の女性笑顔に勝る化粧なし
　年金の大半消えた義理の金

　[一茶]秋の夜や旅の男の針仕事
　  

お出かけで妻よりうるさい予報士

良識が安倍一強で宙に舞い
うそつかぬだけが再発防止策
不正直を攻撃するなという選挙

　　　　　　　　　　　３０，９，６　　淳  

今夏も又スイカ教えた甘い塩
綱渡り上を見てれば恐くない
パトカーを先導してる律義者

キチガイが権力という刃物持ち

　　　　　　　　　　　３０，９，５　　淳  

―親日の台風サンが今日もまた―

―トランプのジョーカー引くなアベ総理―

　国民党知らぬ国民ハテサテと
　モリカケのメニュー隠して総裁選
　スポーツ界はアンフェア―で腐ってる

　[一茶]そばどきや月はしなのの善光寺