川柳　すいじんしゃ

甘い話に乗って気が付く苦い味
何やかや言っても今日も眠くなる
欲しいものだんだん減って喜寿になり
子の指は箸やペンよりスマホ向き

　　　　　　　　　３０，１０，３１　　淳  

―ガソリン高でガス欠・金欠哀れなり
　石油ストーブやめて豆炭炬燵出す

　雑　詠
　冬気配少し早いがこたつ出す
　うたた寝はドアーチャイムで目が覚める
　アナタお茶言われる前に茶を用意

　[一茶]栗落ちて一つ一つに夜が更ける


  

ボーっと生きているんです老い二人
当たり前と思えば逃げる当たり前
納得が出来ずウロコが溜まってる

ふるさとを毎年変えて特産つう

　　　　　　　　　３０，１０，３０　　淳  

チラシ見て今日の撒き餌を確かめる
スーパーの撒き餌求めてハシゴする
皆天国へ行くと思っている不思議

永田町には天国行きは停まらない

　　　　　　　　　３０，１０，２９　　淳  

―トランプにハート抜けてる星条旗―

　雑　詠
　目を閉じて静かに含む夜の酒
　ねんごろに入れたコーヒー妻に出す
　干してもすぐに乾かぬ野良着農休み

　[一茶]団栗の寝ん寝ころりころり哉





  

バス停に先客待ってる安心
バス停じゃスマホ見るかに右見るか
遅れても平気な顔で停まるバス
シャッター通り昔の名前バス通り

　　　　　　　　　３０，１０，２８　　淳  

政治家の誤解させたと言う誤解
永田町の雑魚の覚悟が見えて来ぬ
政治家の質が国難という哀れ
特高が無くて平和な川柳子

　　　　　　　　　３０，１０，２７　　淳  

味
　　色と欲消えたころから人の味
　　人間味素朴の人の持つ魅力
　　離れ済む子らに届ける妻の味

　　維新からまた長州が威張りだし

　[一茶]槿さくや親代々の細けぶり


  

俺だよと言ったとたんに妻ガチャン
悔しさと後ろめたさの詐欺被害
新米の味しか知らぬ田の雀
草食の牛を食っても肉は付く

　　　　　　　　　３０，１０，２６　　淳  

キャッシュレス銭勘定が疎くなり
大凶の次に待つのは右上がり

人不足いずれ徴兵目を覚ます
麻生さんが常識を説く非常識

　　　　　　　　　３０，１０，２５　　淳