川柳　すいじんしゃ

この部署の主になったが未だヒラ
栄転を見送り続けて十年
遠いけどすぐそこにある課長席
過労死にはなりそうにないサボリ癖（無責任）

　　　　　　　　　３０，３，２５　　　淳  

―トランプの勝手きままな世界地図―

センバツに便上
　種蒔いて淘汰するのもセンバツか
　四十の男こりずセンバツ嫁選び
　センバツを間違えちゃったシンゾウさん

［一茶］旅立ちを小さく見せる霞かな
［子規］春風の取り乱したる弥生かな  

就活より暗い感じの職探し
婚活をみんなでやれば嫁探し

官邸の金に屈した名護市選
金隠し昔便所で今密輸

マーチャンを読んでほっこり頑固爺
なんとなく過ぎる毎日至福なり

　　　　　　　　　３０，３，２４　　　淳  

車庫じゃなく台所にある火の車
運転はベンツじゃなくて火の車

モリに飽きザルに機密費てんこもり
ちらついた保身が不信をさらけ出す

　　　　　　　　　３０，３，２３　　　淳  

―春雨をこたつを抱いて眺めてる―
―モリカケはザルの器だ水漏れる―

　内緒だと言うから耳が動き出す
　アンテナが錆びるとウワサ入らない
　福耳の福が泣いてるピアス穴

　［一茶］よいほどの道のしめりや朝霞
  

自分史にはホントもウソも書きづらい
締めたいが今の財布にゃヒモがない

肝腎の民には忖度しない官
粗大ゴミ居るから税を負けてくれ

　　　　　　　　　３０，３，２２　　　淳  

冬嫌い夏になったら夏嫌い

悪いことやった奴ほど辞められぬ
とりあえずアベ以外なら誰でも可
不真面目な首相抱く民の鬱

　　　　　　　　　３０，３，２１　　　淳  

たよりない春を寒波が引き戻す

儚さに夢をたくしてなごり雪


気まぐれな春。庭の桜もあと一歩のところで、立ち止まってい
ます。でも、ままにならないからこそ 、おもしろいのかもしれ
ませんね。  

―丁寧に答えているがウソはウソ―
　　独裁・一強　中・ロ制覇に　動き出す
　　それみ貴（たか）　ハナ貴（たか）関が　ボロをだし

　雑　詠
　車いすおしてる人も背は丸い
　目線を下げて足元見れば不満なし
　バス・列車　トイレ気になる老いの旅

　［一茶］春雨に大欠伸する美人かな  

年齢を改ざんしてる女（ヒト）数多

かっこつけても支離滅裂のアソウさん
したり顔でも支離滅裂のアソウさん
かっこつけてもワルになれないアソウさん

　　　　　　　　　３０，３，２０　　　淳